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栄養士の食育日記

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『牛乳でスマイルプロジェクト』をご存じですか?

例年、年末年始と春先の生乳余りが問題になっていることをご存じでしょうか。牛は毎日お乳を搾らないと病気になってしまうため、搾る量を減らすことはできません。また春先は牛にとって快適な気温で生乳量が増えるのに対し、お正月休みや春休みで学校給食がなく消費量は少なくなります。この生乳余りを緩和するため、乳業メーカーは賞味期限の長いバターやチーズの生産量を増やし生乳の有効活用をしています。しかし、コロナ禍による業務用需要の停滞により、バターやチーズを作る工場の受入可能量を上回って生乳が供給されるおそれが出てきました。

これを受けて令和4年6月、農林水産省と一般社団法人Jミルクが立ち上げたのが「牛乳でスマイルプロジェクト」です。酪農・乳業関係者のみならず、様々な企業・団体・自治体などがプロジェクトに参加しています。牛乳・乳製品料理コンクールやSNSでのレシピ投稿キャンペーン、フードイベントの開催など、全国各地で牛乳乳製品の消費拡大のための取り組みを行っています。
牛乳にはたんぱく質やカルシウムなどの日本人に不足しがちな栄養素が含まれています。特に成長期の子どもやスポーツをしている人はより多くのエネルギーや栄養素が必要になります。実は私たちの体内で吸収される栄養素の吸収率は食品により違います。牛乳に含まれるカルシウムの吸収率は44%ですが、小魚は33%、野菜類は19%です。カルシウムの含有量だけではなく吸収も考えると牛乳は子どもから高齢者まで積極的に摂ってほしい食品ですね。
しかし、牛乳を飲むとおなかの調子が悪くなる人がいます。それは牛乳・乳製品に含まれる「乳糖」が引き起こしている不快症状で、“乳糖不耐”と言います。今までは乳糖不耐は仕方ない‥と言われていましたが、最新の研究で乳糖不耐は改善できる可能性があることがわかってきました。ポイントは、牛乳を少しずつ数回に分けて飲むことです。さらに温めてゆっくり飲むことで腸への刺激が弱まり、症状が出にくくなります。ほかにもご飯を炊く時に牛乳をプラスする方法や味噌汁に入れる方法もあります。そして大切なのは、少しでも良いので毎日飲み続けることです。飲み続けることにより乳糖を分解できる腸内細菌が増え、乳糖不耐の改善につながると言われています。
牛乳・乳製品を普段から摂取することは、生乳余り問題を助けるだけでなく、カルシウム・たんぱく質不足の改善や減塩効果など自分の健康を守ることにもなります。これから春休みに入り牛乳を飲む機会が減る前に、牛乳を飲む習慣を身に付けていきましょうね。

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