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年々真夏日を記録する日が増え、10月でも半袖で過ごすような暑さが続いていましたが、やっと少し肌寒さを感じるようになりました。夏が過ぎるとスーパー・コンビニでは「芋炊き」を提供し始め、寒さを感じるようになると「おでん」に変えると言われています。今回は進化するおでんについてまとめました。
「皆さんがお好きなおでんの具材は何ですか?」
株式会社紀文食品が毎年行っている鍋料理調(2022)によると、1位…大根、2位…玉子、3位…餅入り巾着、4位…はんぺん、5位…ちくわでした。大根・玉子は昔から定番食材として人気ですが、ちくわ・はんぺん等の練り製品は若い世代を中心に人気を伸ばしているようです。
コンビニやスーパーでも買えるようになった「おでん」ですが、そのルーツは室町時代の「豆腐田楽」と言われています。豆腐田楽は江戸時代に急速に広がりました。やがて豆腐田楽は煮込みおでんへと変化し、戦後になると練り製品が一般的になったことや「おでんの素」の登場により、手軽に作ることができる料理として家庭で食べられるようになったようです。
最近は「だし」「具材」「薬味」にそれぞれの地域性が現れたご当地おでんに注目が集まり、再びおでん人気が高まっています。例えば、青森風おでんは、たけのこ、ほたて貝、白こんにゃくなどの具を生姜みそだれを付けて食べます。静岡風おでんは、黒はんぺん、なると巻、豚もつなどを濃口しょうゆベースの黒い汁で煮込み、いわしやかつおの粉と青のりをかけて食べるようです。沖縄風おでんは豚足、ソーセージ、青菜をかつおだしで煮込んでコクのある味付けが特徴になっています。その一方で、ボーダレス化・ノンジャンル化が進み、関東のおでんに使われていた「ちくわぶ」や、関西おでんの特徴である「牛すじ」は全国に普及し、今は全国のスーパーやコンビニでも購入できるようになりましたね。
家庭で作るおでんにも変化が見られ、ソーセージ、チーズ入り巾着、トマトなど、具材が洋風になったり「豆乳」「カレー」「トマトベース」などの鍋つゆを利用する家庭が増えてきたようです。
また、おでんは東京オリンピックの選手村で、夏に食べる「冷やしおでん」として提供され、まさに日本を代表する国民食となりつつあります。
おでんの素晴らしいところは「だし」「具材」「薬味」の組み合わせで様々な姿に変化することです。子どもたちと一緒にその日の出来事を話しながら1つの鍋を囲みながらそれぞれの家庭の味を作り上げていくのも素敵ですね。
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