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栄養士の食育日記
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幼児期給食の日本一を決定する大会があることを、ご存知でしょうか。この大会は「給食の鉄人」と呼ばれ、一般財団法人日本educe食育総合研究所の給食の鉄人実行委員会が主催して開催されています。乳幼児の成長や発達段階に合わせた食の重要性や食育推進、幼稚園や保育所などで働く栄養士や調理職員の技術向上、乳幼児の食育に関する情報発信などを目的として、令和３年から年に１回開催されていて、年々盛り上がりを見せ、その様子は新聞やテレビでも紹介されています。
毎回テーマが設けられ、①見た目②発育・発達の視点③アイディア④レシピに込めた思い⑤作りやすさ⑥食育の視点などの項目を基に、レシピ案の書類審査が行われます。厳しい審査を通過した5チームが都内で行われる決勝大会に進出して実際に調理を行い、日本一の幼児給食を競います。
今年のテーマは「大豆・大豆製品を使ったメイン料理」です。大豆は、10月～12月に旬を迎え、たんぱく質を豊富に含み、栄養価が高いため畑のお肉とも呼ばれています。最近では肉の代用品として「大豆タンパク」が取り上げられることも多くなっていますね。
機能成分としては、認知症や脳梗塞予防となるレシチンや、抗酸化作用を持つサポニン、善玉菌のエサとなるオリゴ糖、肌を美しくし、骨粗しょう症予防となるイソフラボンなど、健康を支える成分が豊富に含まれています。粒の形が整っていて、ふっくらと丸いものがおいしいです。また、皮が破れていなくてツヤがあるものを選ぶと良いですよ。なお、大豆の未成熟な種子が枝豆になります。
ユネスコの無形文化遺産に登録され世界的に人気が高まる和食のベースとなる味噌や醤油の原料として、日本人になじみの深い大豆。どのような素晴らしいレシピが考案されるか楽しみですね。
今年はそろそろ書類審査を勝ち抜いた5チームが発表される頃です。決勝大会は12月17日。白熱した戦いが繰り広げられることは間違いありません。
幼児期は食習慣や味覚を育むとても大事な時期です。その数年間に提供される給食は、子どもたちの身体の成長や心の発達に大きく関わります。この大会を通じて豊かな食の体験が広く伝えられ、子どもだけでなく保護者も食の楽しさを共有できるといいですね。
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