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栄養士の食育日記

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『秋の果物・柿』

 10月に入り一気に秋が深まった感じですね。
秋が似合う場所と言えば…??実は先日、奈良の斑鳩市に行ってきました。
最寄りの駅は法隆寺。駅のホームの傍には柿の木があり、実がぎっしり!枝は折れんばかりで、思わず、「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」とつぶやいてしまいました。

そのような経験から、今回のテーマは「柿」です。
柿の学名をご存じですか?カキノキの学名は、ギリシャ語でディオスピロス・カキ(Diospyros kaki)と言います。柿の発見者であるカール・ベール・ツンベルグ博士が「Dios=神」「pyros=穀物」と名付けました。「神のたべもの」という意味で学名にも和名の発音と同じ kaki の名が使われています。
学名に和名がついていることは珍しいのでちょっとお知らせしてみました。
柿の栄養価で特筆すべきは、ビタミンCの含有量です。甘柿は可食部100gあたり70mgと果物の中ではトップクラス!ビタミンCは風邪の予防や免疫力をアップさせるときに大切です。また、肌の健康、維持などにも重要な働きをする栄養素です。運動をする子供にとっては毎日欠かさずに摂取してもらいたいビタミンです。他に赤い色素であるカロテノイドも含まれていますし、柿に含まれているタンニンの一種には、アルコールの有害な作用を抑える作用が期待できるので、大人にとってはつい飲みすぎた翌日の二日酔いの予防や緩和にも役立ちますよ。秋が深まり、焼酎のお湯割りや燗酒がおいしいこの季節、「飲む前にまず柿」を習慣化すると、二日酔いを予防できるかもしれません。タンニンには抗酸化作用もあるので、がんの抑制効果も期待できると言われています。
柿は中国が原産と言われますが、日本には古くから入ってきたらしく縄文時代や弥生時代の遺跡から柿の種の化石が発掘されています。また、古事記や日本書紀などには柿が多用されており、多くの詩人、歌人が好んだ果物であることがわかっています。しかし鎌倉時代までは「柿」と言えば渋柿のことです。渋柿を熟柿や干柿にして食べていましたので、古事記など古文献に残っている柿は渋柿です。甘柿は鎌倉時代に渋柿の突然変異種として登場し、江戸時代には次々と品種改良がなされ、現在は1,000以上の種類があるそうです。
 その甘い柿が大好きで生涯で20万を超える句を詠んだ正岡子規ですが、最も有名な俳句の一つが、法隆寺の駅でつぶやいた「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」ですね。この句には諸説あり、当時すでに病気を患っていて実際に法隆寺を訪れたのではない・・とか、実際に訪れた際に詠んだ句だとも言われていて正確なことは現代でもわかっていません。
しかし、この句が書かれたのが10月26日ということで、10月26日は「柿の日」と制定されています。日本にはたくさんの種類の柿があります。もちろん渋柿を干したり熟すまで待ったり、最近では冷凍して甘く食べることができるようにしていますね。このような食文化を子どもたちに伝えていくことも大切です。柿の日にはこのような話をしていろいろな柿を食べてみるのも面白いですね。

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