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暑い夏本番ですね。このような時は体力回復のためにウナギなどを食べると良いのです。子どもの時にはウナギよりもアナゴの方が好きでしたが、最近になってアナゴよりウナギの美味しさがわかるようになりました。
さて、今年の土用の丑の日は2回あるそうです(7月23日と8月4日)。本来、土用の期間は年に4回(春・夏・秋・冬)ありますが、普段は私たちが土用と言うのは立秋前の『夏の土用』を指します。
何故、夏の土用が特に重視されたかと言うと、昔は夏の暑さが厳しくて体力の消耗も激しく、土用の間に亡くなってしまう方が多くいたからと言われています。土用の中でも特に災難を受けやすく油断ならない日と警戒されたのが『丑の日』だそうです。ですから丑の方角(北北東)の守護神が玄武という黒い厄除けの神さまであることに由来して土用の丑の日には『黒いものを食べる』習慣が生まれました。
また、土用の丑の日には『う』のつく食べ物をとると厄除けになるという風習もあったそうです。そこで『黒いもの』と『う』のつく食べ物が合体してウナギを食べるようになったというのです。夏にウナギを食べる習慣は、1000年以上も前に編まれた万葉集に収められている歌から読み取れます。万葉集の中に大伴家持の歌で『痩せたる人を笑う歌』というタイトルで、「石麻呂にわれ物申す 夏痩せに良しという物ぞ 鰻とりめせ」という歌で、夏痩せする人は良く効く薬だそうですからウナギを食べてはいかが・・というような内容になります。そんなに昔からウナギの効用は知られていたのですね。
ウナギには脳の機能を向上させるDHAやEPA、免疫強化のミネラルである亜鉛やビタミンD、ビタミンA等の微量栄養素を始めたんぱく質も豊富に含まれている優れものです。昔の人が栄養素を知っているとは思えないのですが、経験で理解していたのですね。
『う』のつく食べ物はウナギ以外に、梅干し・うどん・瓜・牛肉などがありますが、ウナギが代表になったのは平賀源内が経営不振にあえぐ鰻屋の店の前に「本日 土用の丑の日」と書いた張り紙をしたということから「黒いもの」と「う」のつくものの代表がウナギになったという説が、いくつかある説の中でも有力候補のようです。
今年の夏はウナギを2回食べて、頭も体も元気になりましょう