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栄養士の食育日記

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『腸内環境と脳の関係』

 明けましておめでとうございます。
昨年は歴史的にみても、あまり良くない年でした。子ども達の未来が脅かされるような出来事が世界で勃発しています。私たちには何ができるのかを考えると体を作る「食」に関しては子ども達を守っていくことができるのかな・・と思います。

 今回は年明けのテーマとして「腸内環境と脳の発達」を選び、一緒に考えてみたいと思います。
 人間の腸内には約1000種類の腸内細菌が棲み、それらは種類ごとにまとまって腸の壁に張り付いているそうです。この状態は一見するとお花畑のように見えるので「腸内フローラ」と呼ばれています。
この腸内フローラを形成している菌は乳酸菌やビフィズス菌等のように私たちに有益な善玉菌と大腸菌やウェルシュ菌のように有害な影響をもたらす悪玉菌、そしてどちらにも属さない日和見菌の3つに分けられます。日和見菌は善玉菌が優勢であれば善玉菌に加勢して悪玉菌が棲みにくい環境を作り、悪玉菌が優勢になれば悪玉菌に加勢し腸内で腐敗活動を行うという菌です。私たちは気が付きませんが、自分の腸内では日々、善玉菌と悪玉菌の戦いが起きていて、腸内フローラのバランスは変化しているのです。この腸内フローラは心や身体に大きな影響を与えることがわかっています。例えば糖尿病、動脈硬化、肥満、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患との関係が指摘されていますし、悪玉菌が作り出す毒性物質には発がん性を持つものもあるので大腸がんの原因になると考えられています。
 さて、「脳腸相関」という言葉を聞いたことがありますか?腸は「第二の脳」と呼ばれ、たくさんの神経が集まっています。その神経は脳にもつながっているので、お互いが連絡を取り合うような関係にあり、もしも腸が有害なものを察知したら脳と連携し腹痛や下痢を起こして有害なものを体外に排泄しようとするのです。腸内環境を悪化させると脳の機能を低下させてしまい、自閉症、学習障害などを招くという研究も報告されています。
 大切な腸内環境をととのえるために必要になるものが発酵食品と食物繊維です。腸内で善玉菌を増やすためには味噌や漬物、ヨーグルトなどの乳酸菌やビフィズス菌により発酵した食べ物を摂り、善玉菌を増やすために野菜、芋類、キノコ類、海藻類、豆類などの食物繊維をしっかりと食べることが大切です。現在はビフィズス菌や乳酸菌など私たちにとって有益な食品のCMを見る機会が増えました。ただ、有益な食品を食べるだけではダメなのです。体内に乳酸菌やビフィズス菌を摂取して、その上で食物繊維をしっかりと食べる必要があります。
 腸内フローラのバランスは食事や生活習慣の影響を受けやすいのですが、基本パターンは3歳までに決まると言われています。乳幼児期に腸内環境をととのえておくことが大切です。成長したら発酵食品や食物繊維をしっかりと食べて腸内環境をととのえるような食事を摂ることを意識し、心と体に影響を及ぼす脳腸相関で健康を保ちましょう。

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