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先日、テレビを見ていたら約10年前の家電製品の使い方がわからない若者たちのことが話題になっていました。
例えば、受話器のある電話の使い方がわからないというのです。また、カメラにフィルムを入れることができません。もっと驚いたのはフィルム自体を見たことがない高校生はフィルムが何をするものなのか想像もつかない・・というのです。
確かに私たちも明治時代のアイロンや冷蔵庫を見た時は驚きましたが、使い方がわからないなどと言うことはありませんでした。現在は形から媒体まで大きく変化してしまっているので、使い方すらわからないようです。
そこで食での常識が通じなくなっていることはないだろうかと、学生に魚とニワトリの絵を描いてもらいました。すると、60%の学生の魚には背びれ、腹びれ、胸びれが描かれていませんでした。また、10%の学生はニワトリの足を4本描いていました。確か、30年以上前に幼稚園児の20%近くが4本足のニワトリを描いたという話題を聞いた記憶がありましたが、30年後に学生がそのような状況になっているなどと想像もしていませんでした。
少し調べてみたところ、やはり4本足のニワトリを描く学生は実在していて、1994年~2005年までの年次変動をまとめている報告がありました。
パターンとして1998年までは10%前後、1999年以降は15%前後となり、2005年では20%前後と明らかに増加傾向を示しています。この原因の一つとして都市化が進み、自然とかかわる機会が減少する中で、幼児期における自然体験が不足している学生が増えていることを示唆していると結論付けています。
これはニワトリだけの問題ではなく、スーパーなどで袋入りのカット野菜や煮物用に加工された大根ばかり売られるようになったら、野菜の形さえわからない子どもが増えてくるかもしれないのです。
食に関して考えると、生きているものをいただく場合は全体をいただく方がカットされたものをいただくより栄養のバランスがとれる・・という考え方があります。「一物全体」という考え方で、生命あるものを丸ごと食べるということです。
野菜も穀物も魚も、生きているものには余分なものはありません。野菜は根から葉まで、小魚は頭から尾まで全部食べます。お米なら玄米、小麦粉なら全粒粉ということになります。
最近は、パック包装で小分けされたものが多いのですが、時々は子ども達と一緒に食べ物の元の形を調べ、自然の恵みをありがたくいただいているということを思い出すのも良いかもしれないですね。
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