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子どもたちに「セロリって知ってる?」と聞くと歌のタイトルと答えます。
それほど、子どもたちにとって馴染みのない野菜のセロリですが、11月から旬を迎えます。
先日、ある中学校で食育の話をさせていただきました。全校生徒400名程度でしたが、アレルギーなどは別にして「好き嫌いがあって食べられないものがある人」と聞いたところ、ほとんどの生徒が手を挙げました。反対に「好き嫌いなくなんでも食べることができる人」との質問に元気に手を挙げてくれたのは全校生徒のうち、10数名・・・。
子どもにとって好き嫌いは食べたことがない、食感が悪かったなど嫌な思い出がある・・ということが大きな要因です。そこで、今回は好き嫌いが大きく分かれ、嫌いな野菜ランキングでも常にトップクラスを維持している「セロリ」を取り上げます。実は大変な優れものの野菜であることをご理解いただき、しっかり食べていただきたいからです。
セロリはシャキシャキとした歯ごたえがあり、独特の香りがする野菜です。ヨーロッパ、地中海沿岸、エジプトなど広い地域の高冷地で自生していたといわれていますが、原産地は北欧地方とされています。
古代エジプトでは、ミイラの装飾用に利用され、ギリシャやローマでは薬として使われていたと言われています。日本に初めて入ってきたのは16世紀末、朝鮮出兵の時に加藤清正が持ち帰り「清正人参」と言われました。その後も江戸時代にオランダから入り、「オランダ三つ葉」と呼ばれることもありましたが、独特の香りが嫌われて、一般に普及することはなかったようです。昭和40年代に入って、サラダの素材としてレタスとともに一般家庭でも食べるようになり、普及してきました。
セロリの香りは独特ですが、あの香りにはアピイン、テルペンなど約40種類もの香り成分が含まれています。アピインは、ポリフェノールに分類される栄養成分の一種で、精神の安定や、不眠を解消するなどの効能があります。テルペンは、植物に含まれる精油成分で、リラックス効果があるので、セロリはストレス解消に役立つ野菜と言えます。
また、セロリはビタミンやミネラルなどを多く含み、体内の新陳代謝を活発化します。さらに、常食することにより風邪に対する抵抗力もつきますので、抵抗力の少ないお年寄りや子どもたちにはぴったりの野菜なのですよ!
セロリの栄養素は茎よりも葉に多いので葉は捨てないで料理に利用してくださいね。
また、セロリの香りは熱を加えると和らぐことがわかっています。セロリを最初に子どもたちに食べてもらう時は、いきなりサラダではなく炒めたり、スープに入れると良いですね。
今が旬のセロリ!これからの季節は気温の変化が大きくなりますので風邪予防もためにもセロリを嫌いにならない子どもたちへと育てましょうね
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