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栄養士の食育日記
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夏休みも残りわずかとなりました。夕方にはツクツクボウシが鳴き始め、暑いのですが秋に向かっていることを感じさせます。
さて、子ども達の生活リズムを学校に行くためのリズムに戻していく時期がやってきましたね。朝、起きてもゴロゴロしていることに慣れてしまうと９月からの登校がつらいものになってしまうので、今から体を慣れさせておいた方が良いと思います。
皆さんは『早寝、早起き、朝ごはん』と言う言葉はご存じだと思いますが、特に運動をしている子ども達にとって朝ごはんは必要不可欠です。
朝ごはんを食べてこない子ども達には、まずはなんでも良いから食べてきてね・・と指導しますが、本当はなんでも良いわけではないのです。運動をしている子ども達にとっての朝ごはんは、必要な量の米飯を食べることができるからだ作りに役立ちます。
パンと米飯のどちらが朝ごはんに適しているのですか？と質問をいただくことがあります。運動をしている子ども達は米飯を食べてくださいと伝えます。何故ならば、米飯は低脂肪で運動をする時に一番大切な炭水化物が摂りやすいからです。丼一杯の米飯と同じ量をロールパンで摂るとしたら約8個、6枚切りの食パンだと約4枚が必要になります。米飯の方が効率的なことがわかりますね。しかも、お米と小麦粉のたんぱく質を比べるとお米の方が必須アミノ酸のバランスが良いのです。ですから、成長期の子ども達にはしっかりと米飯を食べていただきたいですね！
高校球児憧れの甲子園に出場した選手たちの朝ごはんを調査したデータを調べると、95％以上の選手が「毎日」または「ほぼ毎日」朝食を摂っていました。同じように高校球児の朝食内容を調べたデータによると、朝食が米飯の選手の41％がちゃんとおかずの主菜、副菜を摂っている一方、パンを食べている選手はパンと飲み物だけになっている割合が高いことがわかりました。
米飯とパンにそれぞれ良いところがあると思いますが、激しい練習をする合宿では、日頃から朝食に米飯を食べている選手はしっかり朝ごはんが食べられているようですが、パン食の選手は合宿での米飯の朝ごはんが食べにくいと感じるようです。これは、米飯には水分が含まれているので重量感があるからだとも考えられます。ただ、運動をしている子ども達の場合、朝ごはんは選手の一日の食事の中の大切な食事と考えて、どんなに早い時間でも、しっかり効率的な朝ごはんが食べられる、そういうアスリートに育てたいですね。
夏休み明けの生活リズムに体を慣れさせるのと同時に、しっかりとごはんを食べることができるように今から準備しておきましょうね
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