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栄養士の食育日記

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『子供の味覚を大切に!①』

 フランスでは20年の歴史を持つ「味覚の1週間」という食育プログラムがあります。日本では4年目を迎えますが、今年は10月20日~26日までの期間を「味覚の1週間」とし、小学校を訪れて子ども達に基本の味を伝える「味覚の授業」を中心に食育活動が開催されました。
 そこで、今回と次回の2回にわたり「子供の味覚を大切に!」を食育日記のテーマにして考えてみようと思います。

 今回は「味覚とはどういうものか」「いつ形成されるのか」を中心にまとめます。
まず味には、「甘み」「酸み」「苦み」「塩み」の4つに、日本人が発見し世界で認められたたんぱく質の「旨み」を加えて5つの味があります。最近の研究では、小さいころから食経験が豊かな子どもほどいろいろな食べ物を受け入れ、美味しく食べることできることがわかっています。しかも、その食経験は胎児のころから始まっていることも明らかになりました。子供は、お母さんのお腹にいるときから胎盤を通じて食べ物の味を感じていたのですね!

一般に子供の味覚は大人以上に敏感であると言われ、好まれる味は「甘み」と「塩み」であり、「苦み」と「酸み」は成長の過程で経験と共に美味しいと感じる味覚であるとされています。
子どもと大人の味に対する敏感度に違いは、舌の感覚器官である味蕾という細胞の数に関係しています。子どもの時には味蕾は舌全体にありますが、大人になると表面の方に集まってくるとのことです。また、味蕾は生まれてから徐々に増えていき20歳ごろに約9000個に達し、ピークになりますが、その後は徐々に減って、80歳頃には約4000個程度になってしまうのです。

 さて、味覚はいつ頃に形成されるのでしょうか?
調べると3歳~12歳までといろいろな説がありますが、中学生になるまでには味覚は形成される・・と言われています。12歳までに形成されるので、「味覚の1週間」という活動が小学校で行われるのは筋が通っています。
子どもの味覚形成には、「食べることに対する関心の高さ」や「多様な食品に触れている」ということが大きく影響しています。これは「好き嫌いが少なく、食材や調味料に対して意識をもって食べている」ということにつながります。このようなことは大人でも言えますが、子供ではより顕著にあらわれることのようです。積極的に食品に関心を持ち、味の記憶を蓄積していくことが「味覚の形成」につながっていると考えられますね!
12歳までの大切な時期にたくさんの食材に触れさせてあげることが味覚の形成には大切なことです。大切な時期を逃さないようにすることがポイントですね。
次回は「味覚の1週間」の活動を中心に、家庭でもできる「味覚形成の基本」を考えていきたいと思います

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