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栄養士の食育日記
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暑かったり寒かったり・・今年はきまぐれな天候に振りまわされましたね。
朝夕、顔を洗う時のみずの冷たさで、ようやく秋本番を感じました。風邪も流行ってくるこの季節。そろそろ本格的に体調管理にも気をつけましょうね。
さて、秋祭り真っ盛りです。
あちらこちらで神輿を見かけたり、町内を子供提灯が回ってきたり・・。子供のときはワクワクして祭りを待ったものです。祭りといえば・・・金木犀のいい香りです。祭囃子が聞こえてくると金木犀のいい香りがどこからともなく漂ってきて、子供心に祭りと金木犀はワンセットでした。ところが今年の金木犀は咲いてはいますが匂いが届かないのです。町を歩いていても香りで金木犀を探すほどだったのに・・
「確か、ここら辺に金木犀が・・」と探してみると、今年の金木犀もけなげにかわいい花をつけているのです。でも香りが弱いのです。これでは虫が花粉を運んでくれないのでは？？？と心配です。
気候の変動が激しい現在に警告を鳴らし続けている、ゴア元副大統領がノーベル平和賞を受賞されたことは素晴らしいことですね。
私たちが生きている地球を広い視野で考えることは、小さな国に住んでいる私たちにもできることです。食材の安心、安全の延長線上には地球環境の問題があることを金木犀の香りから考えました。
食の安心、安全というと最近話題に上がった「○い恋人」「○福」という老舗お菓子店の表示問題が思い出されます。
身近な問題として１０月１２日付けのニュースでこんな話題がありました。
「１本で１日分の野菜」などと表示された野菜ジュースがコンビニやスーパーなどで出回っています。野菜嫌いな子供に飲ませていますというお母さんも多いと思います。最近は野菜ジュースで野菜は足りています・・という方も増えています。そのような方には「必ず裏の栄養成分表示を見てくださいね。納得して飲んでね」ということにしていますが、根底から覆るような記事がありました。
名古屋市消費生活センターが抜き打ちで市販されている野菜ジュースの成分分析を行いました。内容は『野菜１００％ジュース・・・１６銘柄』と『果汁配合ジュース・・・１９銘柄』の３５銘柄です。ほとんど全ての容器に『１日分の緑黄色野菜を使用』『１本で野菜３５０ｇ』と記載されていました。
結果は、３５銘柄のうち１５銘柄は緑黄色野菜の基準である総カロテン量を下回り、うち２銘柄は全く入っていなかった！という結果。
５つの栄養成分すべてで１日の目安量を上回った銘柄はなく、逆に下回ったものは１３銘柄もあった・・というものです。
現代人は野菜が不足しているので、身体の調子を整え、健康な身体を作るために野菜をしっかり食べましょう！その一環として野菜ジュースも・・とお話していたので、今回のニュースはショックです。
野菜をたくさん食べることができないので『毎１本、欠かさず飲んで、今日もいい食生活だった～』なんて思っていたのに、だまされた！という思いが残りますね。
さてさて、基本はなあに？
『野菜は野菜として食べようね！』です。
子供が野菜を食べるようになるには、野菜を食べる練習が必要なのです。毎日の食卓に野菜ジュースが並んでも子供は野菜を食べたと思わないし、メーカーの表示も当てにならない！とすると、私たちができることは少しからでも野菜を食卓に載せることからはじめることですね。
「野菜を食べなさい」という前に、野菜の名前を教えることからはじめましょう。『野菜を知る』ことが身体に良いもの、命のつなぐ・・ということを知ることになります。そしておいしく感謝して食べるということにつながります。
それこそが食育だと思います。
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