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栄養士の食育日記
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ハレとケ
「ハレ」と「ケ」・・・皆さん、なんのことかわかりますか？普通に生活していて聞きなれない言葉ですね。
実は民俗学の言葉だそうです。昔の人は日常を「ケ」、非日常を「ハレ」と呼んでいたそうです。冠婚葬祭や節句、お祭り等の日を「ハレの日」として、単調な日常生活に変化をつけていました。「ケ」はもうほとんど使われなくなっていますが、ハレは「ハレ着」「ハレ舞台」などの言葉で今も残っています。
現代社会では、この「ハレ」と「ケ」の境がなくなりつつあります。昔は、情報も食事も遊びも限られていて、お祭りや節句といった行事がなによりの楽しみだったに違いありません。でも現代は、毎日新しい情報が飛び込んできたり、特別な日のごちそうが普段スーパーで売られていたり・・・。昔の人から見れば、毎日が「ハレ」の連続ですね。
食文化に関して言えば、外食産業の進出、コンビニの躍進、欧米型食事や惣菜の充実などにより、古き良き時代の食文化は失われつつあります。
時代が変われば、当然文化も変わってきます。これがいいことなのか、悪いことなのかは別として、少しだけ昔の文化にも目を向けてみませんか？今の私達の生活は、昔の人達が築き上げてきた文化の上に立っています。この日本独自の文化を感謝と敬意を込めて、次の時代にも残してあげたいですね。
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