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栄養士の食育日記

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『普通の食事とは?・・・』

 今年も最後の月になりました。
一年の締めくくり・・今年は皆さまにとってどのような一年でしたか?
との質問が飛び交う季節となりましたね。
今から、2009年の締めくくりの言葉を考えているのは気が早いでしょうか?

 さて、今年の夏から高校生の食生活を調査しています。一日に食べた内容を書いていただき、栄養のバランスなどをチェックするのです。
驚いたことに、朝ごはんは「ご飯+お茶」だったり、夕食は「ご飯+卵」の卵かけご飯だけ・・なんてメニューが多いのです。
他に食べるものがないわけでなく、食べたくなかったみたいです。
11月の連休の間、東京でスポーツ栄養の研修会があり、参加してきました。
スポーツ選手(アスリート)にとって食事はとても大切な分野です。スポーツ選手はたんぱく質不足や鉄の不足を心配してサプリメントを摂ったりしていますが、基本の食事バランスが崩れていることの方が問題だと言うことがわかりました。
例えば、鉄分を補給しても「ご飯+お茶」みたいな食事をしていると、バランスが悪いので吸収も悪くなったりするのです。
このようなことは特別な例かもしれませんが、2009年が終わる前に「食」をもう一度考えてみたいと思います。
皆さまは高橋久仁子先生をご存知ですか?
フードファシズムということを提唱されている先生です。
高橋先生の著書に「フードファディズム~メディアに惑わされない食生活」があります。
その中に『食情報が氾濫するあまり、「健康を考えて普通に食べるとはどの程度のことか」がわかりにくくなってしまっている。細かなことを考えると煩雑になるので、ここでは「必要な栄養素を過不足なく摂取できる日常的な食事」を「普通の食事」とする。』
そこで普通の食事とは何かを考えてみましょう。
必要な栄養素を過不足なく摂取できる日常的な食事のことです・・と高橋先生は書いていますが、「過不足なく」と言うことが難しいのですよね。
先生は過不足ないことについては
『さらに毎日このようにキチキチと食べるべきだ、と狭く考えないでいただきたい。食べすぎる日もあれば少々足りない日もあろう。「昨日食べすぎた、だから今日はちょっと控えておこう」、そのようなあんばいが大切なのである。』
食べることは日常的なことだから、今日は多かったら明日は少なめにしようと自分で考えることが大切なのですね。
だから、健康のためにはこのように食べないといけません。あれはダメ、これもダメなんてことはありません。もちろん、あれもこれも食べないといけない・・と思うこともありませんね。
自分の食べたものを考え、自分で「自分や家族の食」を作っていけば良いと思います。
また、『肉や魚をふんだんに使った料理が毎回の食卓に出ないと不満という方は、実は食べ過ぎていることにご注意いただきたい。食卓上の皿数を増やしたいときは野菜や海草、キノコなどの料理を工夫してほしい。
過不足なく食べるということは、「飽食」に慣れた人にとってはかなり質素な食べ方であるということを心にとめていただきたい。』
と言われています。

現代の食の傾向としては、『栄養過多の栄養失調』が問題になっています。
「栄養過多」とは肉や魚の食べすぎで、たんぱく質や脂肪分の摂りすぎを招いていることです。
「栄養失調」とは野菜や海藻の不足で、微量栄養素のビタミンやミネラル、食物繊維が足りないという現状のことです。

12月はイベントの多い月です。この時期に、自分や家族にとっての『普通の食事』を考えてみる機会を作って、話し合ってみるのはいかがでしょう?

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