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5月になると『麦の秋』と言われるくらい愛媛県の各地ではだか麦の収穫が始まります。
「麦秋」は春の季語なのですよね!小麦色になった麦畑を見ると良い季節だな・・と思います。
現在はもち麦や雑穀米など麦が入ったご飯が人気です
麦が注目を集めている理由として、扱いやすさと水溶性食物繊維の多さが挙げられると思います。私たちの食事(和食)は、食物繊維が多いことが優れた点でしたが、近年日本人の食物繊維の摂取量は減少し、平均で14g程度になってしまいました。食物繊維が減ったことによる弊害として腸内環境の悪化や血糖値の急激な上昇などが考えられます。これは子どもにとっても言えることなので、できれば日頃から少しずつでも良いので食物繊維を多く摂取する食事作りを考えてみたいですね。
はだか麦は愛媛県が生産量で日本一を34年も維持しています。大麦の種類は形によって二条と六条に分けることができます。二条大麦は西日本に多く、六条大麦は東日本で作られているようです。大麦の外皮が剥がれやすいものをはだか麦、はがれにくいものを皮麦と言います。はだか麦は外皮がはがれやすいので雨が降ったりすると水分が麦の中に入ってしまい、品質が劣化するので雨の少ない環瀬戸内気候の愛媛県、香川県、大分県などで多くつくられています。
はだか麦の特徴である水溶性食物繊維の一種のβ-グルカンは生活習慣病の改善や肥満の改善に良いと言われていますし、素晴らしいことは米と違って大麦の食物繊維は胚乳の部分に含まれているので精麦や製粉をしても食物繊維が減ってしまうというようなことがありません。そこで、全国各地の学校給食で「麦ごはん」を採用して食物繊維を補うようになってきているのです。以前の学校給食はビタミンB1や鉄分、カルシウムの補給に『強化米』を利用していましたが、現在は麦ごはんを利用することで添加物を使用しなくても補えるようになりました。
麦はたっぷりのお湯で15分程度茹でるだけで料理に利用することができます。私はぜんざいを作る時に砂糖で味付けをする前に茹でた麦を加えます。するとプチプチとした食感が楽しいぜんざいの出来上がり!
様々な利用法がありますので、大型連休に子ども達と一緒に麦を利用した献立を考えてみるのはいかがですか?
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