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栄養士の食育日記

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『秋ナスの諺から食育』

 「秋ナスは嫁に食わすな」という諺がありますが、その意味については諸説あります。主なものは次の3つです。

第1は「憎らしい嫁には、美味しい秋ナスを食べさせるのはもったいない」
第2は「秋ナスは体を冷やすから、大事な嫁に食べさせるな」という意味。
第3は「秋ナスは種が少ないので、子種ができなくなるから食べさせるな」という意味だそうです。
 しかし、由来を読むと鎌倉時代の夫木和歌集にある「秋なすは ささの糟につけ混ぜて嫁には呉じ 棚に置くとも」という歌のようです。この歌の意味は『酒かすにつけたナスは美味しいけれど棚に置きっぱなしにしているとネズミに食べられるから気をつけよう』という意味だそうで、『嫁』とは当時の隠語で「ネズミ」のことだそうです。驚くほど変化しながら伝わっていますね。
さて、秋ナスとは主に9月の終わりから10月頃に収穫されるナスのことを指します。ナスの94%は水分なので食べると体が冷えてきます。また、カリウムも多いので利尿作用が働き、体を冷やしトイレも近くなってしまうので大切なお嫁さんの体を心配して食べすぎ注意と伝えているのですね。
もともと夏が旬のナスを「秋ナス」とわざわざ区別しているのは9月も下旬になると朝晩の寒暖差によりナスの実がしまって種が少なくなり、ナスが美味しくなるからでしょうか。第3の意味の種が少ないから子種ができなくなるという心配と合わせて面白いですね。
 ナスの栄養価は水分が約94%とほぼ水分ですが、皮の部分にギュッと詰まっています。ナスの皮の紫色ですが『ナスニン』という成分で紫外線やストレスによって体内で作られる活性酸素の働きを抑え、体を細胞レベルで守ってくれる「紫の騎士」と呼ぶことができます。ナスには『紫の騎士』以外に黒い色の『クロロゲン』も含まれています。黒いクロロゲンで紫のナスニンの働きをサポートし抗酸化作用、生活習慣病の予防効果がアップするのですね。
 秋ナスは今からどんどん美味しくなっていきます。そこで、電子レンジを利用して彩りよく「蒸しナス」を作ってみましょう
ナスはヘタを取りナイロン袋に入れ、100ℊに対して約2分の加熱後、冷水で粗熱を取って保存容器に入れて冷蔵庫で保存すると様々な料理で利用できます。例えばシンプルにお浸しや季節の野菜と一緒にドレッシングで和えたり、麻婆ナスにしたりと時短簡単料理に利用できます。
子ども達にナスの美味しさや栄養価に加えて諺を伝えていただけると、子ども達にとってナスが身近な野菜になると思います。

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