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栄養士の食育日記

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『伝統の食と言葉』

あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします。
つい昨日までそのようなご挨拶をしていましたが、ふと気がつくと1月はもう半分も過ぎてしまいました。年をとると1年が早いそうですが、本当ですね。
元来、慌てん坊の私は今から2008年の言葉、1字を考えています。
「実」と「真」どちらが良いかな??なんて・・希望を込めて「真」かしら。
2007年を振り返ると、やはり「真(まこと)」が良いでしょう?いかがですか?

さて、先週は七草粥の日がありました。おかゆをいただいたご家庭も多かったでしょう?子供の反応はいかがでしたか?「草を食べるなんて!?」と言っていませんでしたか?
でも食の伝統を子供に教えるには体験させることが一番です!
お正月から始まり節分まで伝統行事が多いので今は伝統食を体験させるいいチャンスかもしれません。

最近新聞に載った記事ですが『お正月にお雑煮を食べますか?』というアンケートを和歌山の小学生4~6年生132人に実施したところ
はい・・・120人
いいえ・・12人
元旦からコンビニが開いているのでお正月は特別な日ではなくなりつつある現状ではちょっと「ほっ」としますね。お正月にはお雑煮を食べる習慣は健在のようです。
お雑煮を食べなかったという12人の子供も少し心配ですが・・・。
おもち以外の中身は、大根、にんじん、水菜、鶏肉、豆腐などが多かったそうですが、中にはウインナーソーセージ、きりたんぽという回答もあったそうです。お雑煮の中身には地域差があります。味付けでは味噌味としょうゆ味が大きく変わるところです。あとはお餅の形!
関西のおもちは丸餅が多いですが、関東は角餅が多いようです。どこで丸餅と角餅が分かれるのでしょう?
ちょっと調べてみましたら、ナント石川県から三重県を結ぶラインで分けられているようです。ライン上の石川県、富山県、岐阜県、三重県では丸餅と角餅が混在するそうですから面白いですね。
また、お餅は焼いてからお雑煮に入れるか、焼かずに煮るかで味がかなり変わりますね。これも地域によって違いがありました。
①角餅を焼いて入れる・・・主に東北、関東地方と長野県など
②角餅を焼かずに入れる・・・愛知県、岐阜県の一部、静岡県の一部
③丸餅を焼いて入れる・・・奈良県、九州の一部
④丸餅を焼かずに入れる・・・関東地方、中国地方、四国地方、九州の一部
いろいろあって試してみたい気持ちになりますが、お正月は慣れたものを食べたくなり、挑戦はお正月以外ですね。私は個人的には香川県の餡餅を入れたお雑煮に挑戦してみたいと思っています。家族に受け入れてもらえるかどうか甚だ疑問ですが・・・
もともとお雑煮ってどういうことだったのでしょう?
「お雑煮」とは「煮雑(にまぜ)」という言葉が変化したものだそうです。
「雑煮」とはいろいろなものを一緒に混ぜて煮る・・ということですから新年を迎えるにあたって、その土地で取れる様々な食材を神様にお供えし、お餅と一緒に煮込んでお正月に食べていたことが始まりのようです。
昔からお餅はお祝いの時など特別な席で食べられるものだったので、恵みに感謝して食べることは自然なことだったのです。
言葉って大切ですね。伝統的な言葉には支えてきた先達の気持ちがあります。
ところで、問題です!北海道では「イダマシ~」、茨城県では「アッタラモン」岡山県では「モッチャーニャー」長崎県では「モッタイナカ」といわれている言葉は何でしょう?
もちろん「もったいない」ですね。言葉もそれぞれの土地の言い表し方があるのですね。でも意味は「無駄」をいさめる大切な言葉です。
標準語の「もったいない」の意味・・「勿体無い」は仏教用語の「物体」の否定で「物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ち」を表しているのだそうです。昨年は、「もったいない」という気持ちと「賞味期限」という数字が、交錯し企業側倫理を問われるような事件が沢山ありました。バブルの時は「もったいない」という言葉が「ケチ」という意味に変わり、現在では「不正の温床」とまで感じられるようになってしまいました。しかし、本来の意味である「感謝と謙虚の心」を取り戻さないと「もったいない」が嘆いています。
「MOTTAINAI」の心を理解し、世界的に広めてくださったケニア人のノーベル平和賞受賞者であるワンガリ・マータイさんに感謝しつつ、2008年は地球の健康を取り戻す為の環境問題を日本の伝統的な言葉から考えて生きたいと思います。リユース(再使用)、リサイクル(再利用)、リペア(修理)、リデュース(消費削減)の心を表す「もったいない」の言葉を大切に子供たちに伝えていけるよう、食育日記を書いていきます。今年もよろしくお願いいたします。

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