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栄養士の食育日記

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『春を待つ心が生んだ『春告○○』』

 一年の締めくくりの3月になりました。
カレンダーで考えると一年は1月から始まり12月で終わるのですが、私たちの生活の暦では一年は4月から始まり3月で終わることが多いですね。
春を感じながら、まだ春爛漫ではない季節。裏山ではウグイスが鳴き始め、庭の沈丁花は赤い蕾が少し白い花を咲かせ始めました。

 昔から春を待ちわび、様々なものに『春告○○』と命名してきたので、私たちの生活にはいくつかの『春告○○』が存在します。
まず、『春告鳥』はウグイスのことです。『春告草』は梅の花、それでは『春告魚』は何だと思われますか?これには諸説ありますが、メバルやニシンが春告魚と呼ばれています。
以前は、春になると北海道に大群で押し寄せるニシンが「春告魚」の代名詞的な魚でしたが、近年ニシンの漁獲量が減ったことから、春から初夏にかけて旬を迎えるメバルも春告魚と呼ばれるようになってきたようです。元来メバルは警戒心が強くて釣りにくい魚なのですが、春は比較的釣りやすくなることも一因となっています。豆知識ですが、メバルの大きな特徴は、他の魚と違ってメスは卵を産むのではなく、母親の体内で卵が受精、子どもが卵の中の栄養分を使って成長し孵化して母親の体内から出てくる卵胎生魚なのですよ。
魚は生息する水温で分布が異なり、低水温を好むニシンは北日本、東日本と西日本ではメバルが春告魚とされています。メバルもニシンも春になると産卵のために浅瀬に移動するため、春を告げる魚となっています。淡路島や神戸、明石など、瀬戸内では、春になるとくぎ煮として出回る『イカナゴ』も春告魚と呼ばれますし、魚へんに春と書く『鰆』サワラも春告魚と呼ばれます。
 このように季節を告げてくれる鳥や草や魚を私たちは生活の中で守り育ててきたのですが、これは『春』だけのようです。例えば『夏告鳥』や『冬告魚』などは存在していません。それだけ寒い冬が過ぎ去り、春がやってくることが喜ばしいことだったわけですね。
春を感じる季節になったら、子ども達と山に出掛けてウグイスの声を愛で、海に行って春告魚のメバル釣りを楽しむのはいかがでしょう。毎日の生活に季節を感じ、日本の四季を愉しめるようにできると良いですね。

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