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今年の桜は早く満開になってしまったので、入学式には葉桜になっていますね。しかし、すでにあちらこちらから楽しい声が聞こえてきそうな春爛漫の気候になっていますね。
さて、4月3日は『インゲン豆の日』です。原産地は南アメリカであるインゲン豆を、中国から日本に伝えたと言われる隠元禅師が1673年4月3日に亡くなり、その功績を称えて命日をインゲン豆の日としたそうです。
隠元禅師は1592年に中国の福建省で生まれました。中国の黄檗山萬福寺の住職をしていた隠元禅師は、日本に渡来して禅を広めてほしいとの要請を受け、63歳の時に20人の弟子と共に日本にやってきました。徳川家綱将軍は隠元禅師をもてなし、中国にいた時と同じようなお寺を宇治の里に開いたのが普茶料理で有名な黄檗宗萬福寺です。
禅僧は原則として肉や魚は食べないので、貴重なたんぱく源としてインゲン豆や大豆を使用しますが、隠元禅師が中国から持ち込み、普茶料理の大切な食材として日本に伝えてくれたのですね。
インゲン豆はサヤごと食べる若いもの(サヤインゲン)と、完熟した豆を食べるもの(インゲン豆)があります。面白いことにさやごと食べる若いサヤインゲンは野菜に分類され、完熟したインゲン豆は豆類に分類されるのですよ。
白インゲン豆やうずら豆、とら豆もインゲン豆の仲間になります。
サヤインゲンは味にくせがないので、幅広く料理に使えたり、ちょっとした彩りにしたりなどとても便利な野菜です。種をまいてから3度収穫できることから三度豆とも呼びます。ほぼ通年スーパーなどでも売られているのであまり旬を感じないかもしれませんが、旬は5月~6月以降の夏です。しかし、4月頃からハウス栽培されたサヤインゲンが店頭に並び始めます。初夏頃には露地物がピークを迎えます。
インゲン豆は隠元禅師が日本に持ち込んだので食材の名前として今も残っています。同じように禅僧の名前が食べ物に残った例としては、沢庵和尚が将軍徳川家光に大根のぬか漬けを出し、後にたくあん漬けとなったという逸話があります。
人の名前が食材や食品の名前になって受け継がれていくことが面白いですね。子ども達と一緒に探してみるのも良いですね。他にはサンドイッチやマドレーヌなども人の名前が由来のようですよ
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