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栄養士の食育日記

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『日本食品標準成分表が新しくなりました!』

 昨年12月に『日本食品標準成分表2015年版』が発表されました。これは1950年に出版された食品数538掲載の「日本食品成分表」から7回の改訂を経て、約4倍の2191品を掲載した最新版です。

 これまでの成分表から大きく変化した部分は、調理済み食品の数が増えたことが挙げられます。新たに掲載された調理済み食品は天ぷら、フライ、から揚げなどです。
これまで「とんかつ」であれば、「豚肉・小麦粉・卵・パン粉・油」など、すべての分量を比率で出して計算していたのですが、今回の改訂では家庭や事業給食でよく食べられる惣菜の材料配合割合(食材名・食材の重量・調理方法)を広く収集し栄養価計算と水分の分析から算出した成分値を掲載しているそうです。あくまでも目安ですが、このような表示があると大体の数値が把握しやすくなるので食べすぎ等の予防になりますね。
 もう一つ「ひじきの鉄分」が大きく変わったことが挙げられます。離乳期、幼児期などには子どもの貧血予防・改善のために鉄分を含む食品として「レバー」「あさりの水煮缶」「ひじき」などを利用されたことと思います。しかし、ひじきに関しては、従来の成分表では鉄釜で加熱したひじきの数値を掲載していましたが、最近はステンレス釜を使用するケースが多くなり、「ひじき」に含まれる鉄の分量が大きく減っていることがわかりました。そこで今回の改訂ではステンレス釜の場合と鉄釜の場合の両方を掲載しています。そうなるとひじきを購入する際に、ひじきを製造した釜の種類を確認する必要がありますが、その項目の記載義務はないので、日常的には最近の主流であるステンレス釜で製造したと考えておいた方が良いかもしれないですね。
 私たちが毎日食べている食品は、調理済み食品を含め多品目になります。また、子ども達には多くの食品を食べてもらうことが食育の大切な柱でもあるのですが、改訂になった成分表もすべて網羅できるわけではありません。でも、少しでも実生活に沿ったものにしていくように考えられていますので、上手に利用していけば良いですね。
今回の改訂は冊子を購入しなくてもインターネットで見ることもできます。つまり、この成分表を世界中で参照できるようになったわけです。今後は東アジアの重要な食品データベースとして利用されていくことになるでしょう。
 このように変化している成分表ですが、皆さまに是非お伝えしておきたいことがあります。それは「パン」の分類に関してのことです。
子ども達に朝ごはんは何を食べてきたの?と聞くと、たまに「デニッシュパン」「あんぱん」と答える子どもがいます。今回の改訂ではなく、ずっと前から『パン類』には食パン、コッペパン、乾パン、フランスパンなどがありますが、あんぱんなど菓子パンは成分表では菓子類に分類されています。朝ごはんにお菓子を食べさせてはいけませんね。「菓子パンは菓子であってパンではない」ことをこの機会に覚えていてくださいね。

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