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栄養士の食育日記

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『旬の食材を知ろう!春を感じる野菜』

 「毎年よ、彼岸の入りに寒いのは」・・有名な正岡子規の俳句です。
3月なのに雪が降り寒い時がありました。でも、もうすぐそこまで春はやってきています。

さて、春を感じる食べ物というと思い浮かぶものは何でしょう?ふきのとう、なのはな、つくし、たけのこ…などたくさんありますね。
春のほんの短い期間にしか味わうことのできない旬の山菜・野菜は、冬の寒い時から地面の下で春を待っていたのです。待っている間に成長するのに必要な栄養素や害虫などから身を守る成分がじっくりとため込まれるため、春の山菜・野菜は栄養たっぷりで抗酸化作用などの働きがあるといわれています。そして、その特徴として強い香りと苦みがあります。これは子ども達にとっては大苦手!!決して好んで食べられるようなものではありませんよ。
子供の頃を思い出してみましょう。子どもの時は大嫌いだったのに、大人になった今では大好物…ナンテ皆さんにありませんか?
実はこの現象は私たちの口の中にある味蕾の数の違いによって生じるものなのです。この味蕾が多ければ多いほど味覚を強く感じることができるので、味に対して敏感になります。味蕾の数は子どもの時に多くて成長するにしたがって減ってくると言われています。子供が、苦いものや辛いもの、酸っぱいものなど刺激のあるものを嫌うのは、敏感に感じ取っているからなのですね。
子どもの時に苦味などの刺激を強く感じるというのは、体にとって刺激があるものは危険という本能的なもので、甘味よりも酸味や苦味に反応しやすいのかもしれません。大人になるにしたがって、味蕾の数の変化もありますが、本能的に嫌っていた苦味などは経験や学習、記憶によって新たに得られる後天的な味覚として確立し、春を感じる「味」に変化していくのですね。
「春の皿には苦味を盛れ」といわれますが、日本では古くから、春の山菜・野菜特有の苦味や香りは心身に刺激を与え、身体機能を活発化させる働きがあると信じられてきました。しかし、この苦味を受け入れるには、経験、学習、記憶が必要なのです。
子どもの時には美味しいとは感じることができなかった春を感じさせてくれる山菜・野菜を経験、学習、記憶をもとに美味しいと感じられるようにさせてあげましょう。これは大切な家庭での食育になります。
難しくはありません!ただ、『この苦味は今まで地中で頑張ってきた山菜・野菜からのメッセージ』と伝えましょう。この苦味が春をおしえてくれるんだね…と言ってくださるだけでいいです。
この春の山菜・野菜のように私たちの生活には四季折々の季節感あふれた食べ物が存在します。旬の野菜を子ども達に食べてもらうことが、日本の豊かな自然について教えることにもつながっていくのです。

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