« 2010年11月 | メイン | 2011年01月 »
2010年12月29日
『青森農場体験と食育』
昨日まで青森県の農場見学に行ってきました。
12月中旬の東北はさぞ寒いだろうと覚悟して行きました。
最高気温は+2℃、最低気温は-6℃でした。日中はポカポカしていますが、道路には雪が残っていて、松山とはまったく違う東北の初冬を堪能してきました。
青森空港から市内に向かうバスで驚いたことは、広大な畑が手つかずになっていることでした。何故なのかはわかりませんが、うっすらと雪が畑を覆っているのです。モチロン作物は何もありません。広い土地が冬将軍の到来を待っているかのようでした。
今回の旅の目的は農場見学でした。『雪中人参』を体験してきました。
場所は岩木山の山麓です。岩木山は太宰治の「津軽」という小説にもでてきますが、「東北富士」と呼ばれている美しい山です。
その山の裾野を開墾して広大な畑を作っている農場に行ってきました。
雪中人参とは人参を育てて秋になっても収穫せず、そのまま雪の中で生育させる人参なのです。すると、人参の尻尾のほうが太くなってきて甘味が増してくるそうです。充分甘くなった頃に雪の中から掘り出すのですが、人参の葉も人参もほとんど凍った状態なので触るだけで手がドンドン冷えてきます。でも、それは美味しい人参を食べてもらうための苦労です・・とにっこり笑ってお話してくださる女性が輝いて見えました。
まだ、糖度は高くなっていない人参とのことですが、体験させていただきました。いつもは、農業体験を企画する立場なのですが、今回は逆の立場で楽しみました。
まず、農場に入る前に長靴に履き替えます。何故なら、もし靴に病原菌がついていたら、折角丹精込めて作り上げた農地に悪影響が及ぶからです。
長靴に履き替えたら、人参の畑に入ることができます。手袋もつけないまま、既に凍っている人参の葉をつかむと、バリっと音が出るくらいに硬くなっています。体温ですぐに柔らかくなりますから、そのまま握って人参の周りの土を人参に傷をつけないように指で掘っていくのです。その冷たいこと・・・指が切れるくらい人参そのものが冷たいのです。一生懸命に土を掘って人参を掘り起こした途端、人参の香りがします。すごい満足感に浸りながら泥だらけの人参を畑の雪できれいにして、ちょっとだけかじってみました。私が普段食べている人参より数段甘く、香りも良く素晴らしい人参でした。寒い地域でないとできない人参の強さを感じて帰ってきました。
食育にはとても大切なことがあります。
それは実際の五感体験です。その体験抜きには食育を語ることはできません。
2010年は食育の重要性をそれぞれの切り口で書いてきました。
2010年を締めくくるにあたり、実際に体験することの大切さをお伝えして終わろうと思います。
皆様にとって2011年が良い年になりますように祈っております。
そして、子供たちの未来が明るい未来になるように、私たちができることを懸命に頑張る姿を見せていこうと思います。
来年もよろしくお願いいたします。
投稿者 yoshikei : 10:56
