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2009年08月03日
『モーニングスローフード作戦』
今年の夏は変ですね。7月31日にようやく梅雨明けです。
梅雨前線が北に抜けてくれず、日本列島の上に居座っていたのですね。このような気候は農作物に大きな影響を与えます。最近は野菜がとても高くなっています。この傾向はまだまだ続くのではないかと思います。今年の夏休みは親子で家庭菜園などいかがでしょう?暑い時期は野菜の緑で癒されるし、その後の楽しみが待っています。収穫の喜びは大きいですよ!
さて、私が所属している食育学会誌の最新号に千葉県の北西部に位置する中核都市の柏市で行なわれている「モーニングスローフード作戦」の調査報告がありましたので、今回はモーニングスローフード作戦についてお伝えしようと思います。
モーニングスローフード作戦は柏歯科医師会と柏市教育委員会が協力して行なっている活動です。
具体的には柏市の小・中学生を対象に柏歯科医師会が考案した食に関する課題学習学校の休みの日には「1度テレビを消して家族でゆっくりと朝ご飯を食べる」を実施したそうです。
目的としては、朝食にかける時間、摂取種類、欠食・孤食児童の朝食時の感想や家族との会話から子供の心に潜む意識調査をモデル事業として500名の生徒に試みたそうです。
すると、朝食を家族とゆっくり食べるという『快の体験』と欠食や孤食という『不快の体験』のアンケート結果より、体が温まる・やる気が起きるという意見があると同時に、欠食によりイライラした、食に対する認識不足、本当は朝食を食べたいというような児童からの意見がでたそうです。
また、ゆっくり食べる必要性(咀嚼時間と栄養との認識)が非常に低下していることや、家族で食事をとる家庭の少なさや、主食のみの摂食状態の実態がわかったとのことでした。
この活動報告の中で素晴らしいと感じたことは、子供が自分の思ったことを正のイメージ、負のイメージともに言葉にしていることで、今までの自分の見直しやこれからの考え方をまとめていることです。
正のイメージ(日常、心の中で思っていること)としては・・朝早く起きてお母さんが作る食事に対して心で感謝しているというようなことを言葉にすることであり、負のイメージは食べるのが面倒くさい、あごが疲れる、一人で食べると寂しい・・などという言葉です。そのようにして潜在的に思っていることを言葉にしたら、その先に『家族みんなが朝ごはんを毎日食べるにはどうしたらよいのでしょうか』という言葉に繋がっていくとのことでした。
このモーニングスローフード作戦の中心人物である大石歯科医院の先生は
「食事は栄養だけではなく『家族の絆を養う心の栄養』なのです。精神状態や生活の乱れは食環境の悪化をもたらしますが、食行動を直すと行動の乱れを改善できる効果があります」と言われています。
このモーニングスローフード作戦は、「朝食を食べないといけない!」ということではなく、『心に残り気づかせるシステムを構築』することを目的としているのだそうです。
私は最近思うのですが、『正しいか、正しくないか・・』あるいは「正義か否か」ということは、その人の人生観が反映するので人によって異なる場合があるのですね。
正しい、正しくないの判断ではなく、自分の体験から感じたことは心に残り、次の行動に活かされていく・・と言うことを忘れないように、子供たちに食育の大切さを伝える時には①体験し、②体験を通じて考えてもらうような仕組みを作っていきたいなあと思うのです。
次回はスポーツ栄養のお話をしたいと思っています。
投稿者 yoshikei : 2009年08月03日 09:51
