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2009年08月19日
『スポーツをする子供の栄養について・・・』
お盆が過ぎて、暑さが和らぐかと思いましたが、まだまだ暑い日が続きますね。甲子園では高校球児が暑い熱戦を繰り広げています。
皆様の応援している高校は勝ち残っているでしょうか?
私はモチロン愛媛県代表の西条高校を応援していましたが,惜しくも敗れてしまいました。でも、西条高校の野球部の皆さんの汗は素敵でしたね。
久しぶりに素敵な汗を見ました。そして笑顔も素敵でした。
高校球児にとって甲子園は憧れですが、突然甲子園で活躍することは出来ません。小さい頃からの積み重ねが甲子園で活躍する球児の源だと思います。
今回はスポーツをする子供たちの栄養についてQ&A方式で考えていきたいと思います。
講演会などでスポーツをする子供たちには「ご飯を食べよう!」とお話をします。そこでよく受ける質問です。
Q:ご飯よりもパンの方が好きなのです。でもご飯の方がいいですか?
A…ご飯もパンもスポーツをする子供にエネルギーの素としておすすめ食材です。ただ、パンにはバターやマーガリン、ジャムをつけて食べることが多いのでご飯に比べて余分な油をとってしまいがち・・・。 好きなほうを食べていいですが、全体的にエネルギーが高そうな時はバタ ーなどを控えるようにしましょう。
また、スポーツをする子供は好き嫌いをしないようにしましょうとお話をすると、「どうしても人参やピーマンが嫌いなの・・。」と言う子供がいます。そのような子供からの質問です。
Q:人参やピーマンが嫌いだけど食べないと強くなりませんか?
A…色の濃い野菜は色の薄い野菜よりもビタミンやミネラルをたくさん含んでいます。どのようなビタミ ン やミネラルかと言うとビタミンAの元になるカロテンやビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウム などですね。
スポーツをする子供にとって、色の濃い野菜は身体が酸化するのを防いでくれたり、ミネラルは身体を作ったり筋肉を収縮するために働きます。
だから、スポーツをしている間に足がつったり、筋肉の痙攣を経験したことがある子供は色の濃い野菜不足を考えてみましょう。
そして、嫌いなものは好きにならなくていいですが、食べることは出来る程度にはなるように頑張って挑戦してみましょう。足がつるより食べる方がいいですね。頑張りましょう。
最後の質問は、保護者の方から良く受ける質問です。
Q:スポーツをする子供はスポーツをしない子供に比べて食事内容を変えたほう
がいいのですか?
A…スポーツをする子供の食事は成長期であることに加えて運動で消費する分
のエネルギーと各栄養素を十分に補えるものでなくてはいけません。
しかし、サプリメントなどを利用する必要はありません。スポーツをしない子供の食事に比べて質と量を少しレベルアップしたのでOKです。
大切なことは、エネルギー源となる主食(ご飯・パン・麺など)をしっかり食べましょう。運動量が多くなればなるほど、主食の量を増やしましょう。次に蛋白源となる肉や魚、卵をしっかり食べて、それに野菜を付け合せます。そしてさらにもう一品野菜や海藻を食べましょう。最後に大切なことは牛乳・乳製品を毎回食べることです。柑橘類を主体とした果物も必要になります。
間食は甘いお菓子ではなく主食のエネルギー源をしっかり摂れるようなものにすると良いでしょう。
今回はスポーツの秋を迎えるに前にスポーツをする子供の栄養を考えてみました。時々はこのようなQ&A方式でお伝えしたいと思います。
最初に書きましたが、暑い日が続きます。水分補給は大切ですがジュースなどの取りすぎは大切な食事の邪魔になることもありますので気をつけましょう。
投稿者 yoshikei : 09:45
2009年08月03日
『モーニングスローフード作戦』
今年の夏は変ですね。7月31日にようやく梅雨明けです。
梅雨前線が北に抜けてくれず、日本列島の上に居座っていたのですね。このような気候は農作物に大きな影響を与えます。最近は野菜がとても高くなっています。この傾向はまだまだ続くのではないかと思います。今年の夏休みは親子で家庭菜園などいかがでしょう?暑い時期は野菜の緑で癒されるし、その後の楽しみが待っています。収穫の喜びは大きいですよ!
さて、私が所属している食育学会誌の最新号に千葉県の北西部に位置する中核都市の柏市で行なわれている「モーニングスローフード作戦」の調査報告がありましたので、今回はモーニングスローフード作戦についてお伝えしようと思います。
モーニングスローフード作戦は柏歯科医師会と柏市教育委員会が協力して行なっている活動です。
具体的には柏市の小・中学生を対象に柏歯科医師会が考案した食に関する課題学習学校の休みの日には「1度テレビを消して家族でゆっくりと朝ご飯を食べる」を実施したそうです。
目的としては、朝食にかける時間、摂取種類、欠食・孤食児童の朝食時の感想や家族との会話から子供の心に潜む意識調査をモデル事業として500名の生徒に試みたそうです。
すると、朝食を家族とゆっくり食べるという『快の体験』と欠食や孤食という『不快の体験』のアンケート結果より、体が温まる・やる気が起きるという意見があると同時に、欠食によりイライラした、食に対する認識不足、本当は朝食を食べたいというような児童からの意見がでたそうです。
また、ゆっくり食べる必要性(咀嚼時間と栄養との認識)が非常に低下していることや、家族で食事をとる家庭の少なさや、主食のみの摂食状態の実態がわかったとのことでした。
この活動報告の中で素晴らしいと感じたことは、子供が自分の思ったことを正のイメージ、負のイメージともに言葉にしていることで、今までの自分の見直しやこれからの考え方をまとめていることです。
正のイメージ(日常、心の中で思っていること)としては・・朝早く起きてお母さんが作る食事に対して心で感謝しているというようなことを言葉にすることであり、負のイメージは食べるのが面倒くさい、あごが疲れる、一人で食べると寂しい・・などという言葉です。そのようにして潜在的に思っていることを言葉にしたら、その先に『家族みんなが朝ごはんを毎日食べるにはどうしたらよいのでしょうか』という言葉に繋がっていくとのことでした。
このモーニングスローフード作戦の中心人物である大石歯科医院の先生は
「食事は栄養だけではなく『家族の絆を養う心の栄養』なのです。精神状態や生活の乱れは食環境の悪化をもたらしますが、食行動を直すと行動の乱れを改善できる効果があります」と言われています。
このモーニングスローフード作戦は、「朝食を食べないといけない!」ということではなく、『心に残り気づかせるシステムを構築』することを目的としているのだそうです。
私は最近思うのですが、『正しいか、正しくないか・・』あるいは「正義か否か」ということは、その人の人生観が反映するので人によって異なる場合があるのですね。
正しい、正しくないの判断ではなく、自分の体験から感じたことは心に残り、次の行動に活かされていく・・と言うことを忘れないように、子供たちに食育の大切さを伝える時には①体験し、②体験を通じて考えてもらうような仕組みを作っていきたいなあと思うのです。
次回はスポーツ栄養のお話をしたいと思っています。
投稿者 yoshikei : 09:51
