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2008年03月18日

『自分の身体を信じる!』

すっかり春らしくなりましたね。
松山が生んだ俳人、正岡子規のお母様の句に「毎年よ 彼岸の入りの 寒いのは」という素晴らしい句があります。俳句って自然体ですね。それにしても、今年の彼岸の入りは暖かいですね。

さてこの季節、花粉の飛散でくしゃみ、鼻づまりに困っていらっしゃる方も多いのでは?先日聞いたラジオで「2週間前は雪が降っていましたが、今日は花粉が降っています」と言っていました。花粉と聞いただけでくしゃみが出そうになる方もいらっしゃるのでは??
私は20年前から花粉症で苦しんでいたのですが、何故か3~4年前から症状が和らぎ始め、今年はマスクもしないで暮らしています。
ひどい頃は1月から病院に通って薬漬けの毎日なのにくしゃみ、鼻づまり、なみだ目に苦しんでいました。4年前になんとなく、薬を常用していることに疲れて飲まなかったらどうなるのだろう?と、止めてみたのです。正直とても怖かったので、いざとなったら・・と思って薬は準備して止めてみました。その代わり、ビタミン剤はしっかり補給しました。
すると、症状が変わらなかったのです。ある程度はくしゃみも出るし、目もかゆい!しかし、薬を常用していた時とあまり変わらないのです。それならば・・・と次の年も、同じように薬を飲まないようにして目薬と鼻づまりのための薬は準備しておきました。やはり大丈夫でした。
今年は、朝起きた時に少しくしゃみをする程度になっています。
私の体験だけではなんとも言えませんが、花粉症は改善すると思うのです。
そのためには、自分の身体を信じて頑張るしかないと思います。
私たちの身体は『自分が食べたものでできているのです。』だから、口から入れるものを大切にすると身体は必ず変化します。
今、花粉症で苦しんでいる多くの方に、薬にだけ頼らず、口から入れるものに気をつけて頑張りましょう!とお伝えしたいと思います。

私の花粉症の体験からも思いますが、私たちの身体は食べものに対して『美味しい!嬉しい!楽しい』などという反応というか、手ごたえのようなものを感じると思うのです。そこに『生きる手ごたえ』のようなものが生まれると聞いたことがあります。
それは「やってみよう!」という意欲につながり、「やれるぞ!」という自信の源になると思うのです。
自分の身体を信じるということ=『食』を信じることになると思います。
身体を作る食は信頼の上に成り立つものです。信じているからこそ、口に運び食べることができるのでしょう。
信じるものを大切に!ということが食育の大切な部分だと思います。

辰巳芳子さんを私は尊敬しています。
「すべてのものは、よいものになりたいと思っているのよ。そこに少し手を添えることが大切」と辰巳芳子さんは言われます。
「また、取り組みの内容は別にして、昨今の食育というのは、まだ「食」そのものの位置づけをしていません。食というのは、教育の一環じゃない。教育の母胎なんです。そして、母胎と言い得る質実剛健な、食べるべき要素を含有しているものを骨子に立てなければだめだと思います。学校給食にしても、以前よりはよくなったという尺度で評価していませんか。「口あたりは悪いけど、食べたら意志の強い、何でもやり遂げられる人になれるから、これをよく噛んで食べよう。」こういう理念が食育や給食の根本にあるべきです。子どもには子どもの権利があります。生きていく権利、よい大人になる権利です。白米の給食を胚芽米に変えるだけでも、状況は変わってきますよ。」ともお話されています。

「それぞれの民族が受け継いできた食というもの、人が生きるために食べなければならないものは、必ず質実剛健に行き着きます。決して口当たりがよく、おしゃれなものじゃない。そういうものが、実は今の日本人は苦手になってしまいました。日本だけではありません。ドイツでも口当たりのいい食べものが増えて、黒パン離れで困っているそうです。千年かけて育ててきた民族の食というものを大事にしてほしいのです」

最後は辰巳芳子さんの言葉を引用しましたが、「食は呼吸と等しく、命の仕組みに組み込まれている」という考え方が、もっともっと普及していくことが大切です。

命をもって私たちを支えてくれる食物のこと、その食物で食事を作ることから育てられること。毎日くりかえされる食事づくりから養われることをこれからも一緒に考えていきましょう。

投稿者 yoshikei : 16:53

2008年03月03日

『春が来る前に』

今年はうるう年です。
2月が29日までありましたね。なんとなくラッキーなプレゼントをもらったような気持ちになりました。
さて、今年も残すところ10ヶ月になりました。念頭に考えたとおりに今年は動いていますか?
まだ今から再スタートしても大丈夫です。間に合いますよ。せっかく考えた目標です。もう一度思い出し、本格的な春が来る前にスタートしましょう。

さて、いつも食べることの大切さをお伝えしています。
食べることを大切に!のあとに考えることは『何をどのように食べていくか』ということですね。
現在は、食にまつわるいろいろな情報が飛び交っていますが、惑わされずに落ち着きをもって整えていくことが大切です。でも、何を根拠に落ち着きを持つのかわからない・・という声をよくききます。
最近読んだ本でそのことを教えてくれる部分がありました。
・・・「食」というものを人類学的に考えると見えてきます。
どこの民族がどんな食べ方をしているのか・・・どの民族もその人々が暮らす「風土」の中で暮らしやすいように、生きやすいように食べてきているのです。人類は太古から己が手にした食べ物から、身体に害になるものを排除して、食べやすいように自分の力になるように整えて食べてきたのです。長い年月をかけて食べやすいように『食べごこち』を作ってきたのです。長い長い人類の歴史のおかげで今の料理法があるということを思い起こしてください・・・

私たちは昔からの日本の知恵をもう一度思い出して、今の時代に即して利用していくとよいのかもしれません。
日本は四季があり、その季節ごとの食材があります。蒸し暑い時季には梅干を使用する知恵、秋の魚は脂がのって美味しくなりますが、さっぱり感を出すための大根おろしを添える知恵など実体として風土と人間が融合しているのですね。『人間の体調を自然に整えてくれる。それがその土地の風土に根ざした食べ物』なのです。私たちが暮らしている地域の風土に気づき、何かひとつでも旬の食材を・・と意識して食卓に出すようにすると家族は『旬』を感じ、自分の体が喜ぶことに気づきます。
学ぶことの始まりは「気づき」であるといわれています。
栄養の知識と食文化の体験、その両方を現在の生活の中で自分なりに変化させて食生活を作っていくことが家庭料理に必要なことだと思います。
私は家庭料理で大切だと思うことがもう一つあります。
それは、『自分の料理を他の人の料理と比べない』ということです。
自分の料理に自信がなくてもいいのです。沢山のレパートリーを知らなくてもいいのです。料理のレパートリーをレストランのようにしなくてもいいのです。大切なことは、おなかがすいた子供に自分なりに工夫した料理で心とおなかを満たしてあげることなのです。
『食べる』ことは自分の命を支えることです。
→命を支えてくれる食事を作ってくれるお母さんを好きです。
→自分の健康体を築いてくれたお母さんに感謝します。
命の深いところで育み、成長を助けてくれる・・そのような料理を子供と一緒に作ってくださいね。
子供の料理教室を開催して思うことですが、子供は台所が大好きなのです。
例えば、「危ないから・・とか、時間がかかるから・・」など諸々の理由で子供を台所から遠ざけてしまうと、何も料理ができない子供になってしまいます。そして、その「つけ」は子供が巣立つ時に子供が払わないといけなくなります。
春は巣立ちの季節です。
子供が一人暮らしを始めるときのために、日頃からお手伝いをさせて料理ができる子供に育てましょう。
はじめは料理ができないのは当たり前です。励まして少しずつでも台所に立つことを厭わない子供に育ててくださいね。
その時に伝える料理が『食べごこち』の家庭料理なのだと思います。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

投稿者 yoshikei : 22:02

 

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