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2007年12月19日

『食育のルーツ・言葉の力』

先日、ラジオ番組で『楽しい朝ごはん!朝食たべてる?オフコース!』というタイトルの番組に出演しました。
パーソナリティはフリーライターの土井中照さん、RNBアナウンサーの柳田さやかさんと私の3人。

講演で、朝食の大切さをお話しすることも多いのですが、今の若い世代の方は朝食を取らない傾向にあります。特に男性では、20~30代、女性では20代にその傾向が目立ち、15~19歳という成長期にある人たちの欠食も気になるところです。そこでもう一度朝食の大切さを思い出してもらおうと街頭インタビューがありました。
街頭でマイクをむけられた方の多くは『朝食、食べていますよ』という方でしたが、中には『食べない!』という方もチラホラ・・・
朝食を取らないという方の理由は「時間がない」「作るのがめんどうくさい」という人が大半!!です。私は番組の中で「5分でできる簡単レシピ」を紹介し、その上特設のキッチンで料理をいたしました。すごく美味しかったのですよ!
さて、番組中に土井中照さん(愛媛の雑学王)が食育についての歴史をお話くださいました。
私は食育という言葉は村井弦斎さんが書き記した『食道楽』という本に使われており、それが最初と思っていました。日ごろから食育のルーツである『食道楽』という本を読んでみたいと思っていたのですが、なんと!その本を土井中照さんがスタジオに持ってこられたのです!
そのときの私があまりにも『すごい!すごい!』を連発したのでもう1冊、持っているから・・とその本をくださいました!(ありがとうございます。大切にします)
さて、いただいたその本は村井弦斎著、村井米子(弦斎の娘)編訳の本で、その中の119ページに『食育論』が掲載されています。
少し紹介しますと・・・「・・・今の世は、しきりに体育論と知育論との争いがあるけれども、それは加減によるので、知育と体育と徳育との三つは、たんぱく質と脂肪とデンプンのように配合しなければならない。しかしその三つよりももっと大切な食育のことを研究しないのはうかつの至りだ。動物を飼ってみると、何より先に食育の大切なことがよく解る・・・」しかも、「脳髄が発育した上等の人種になるほど食物の影響を敏感に受けます。・・・」とあります。
このように書かれていたことをはじめて知りました。感激です。
ところが、よく調べてみると村井弦斎さんは石塚左玄さんの言葉に感銘を受けたとあります。
石塚左玄さんは「身土不二」を提唱された方です。

石塚左玄は1851年生まれ1873年に医師、薬剤師資格を取得しました。
翌年陸軍少将になり、陸軍薬剤監に任命されたそうです。
45歳のときに「科学的食養長寿論」を出版し、その中で『地方に先祖代々伝わってきた伝統的食生活にはそれぞれ意味があり、その土地に行ったらその土地の食生活に学ぶべきである』という「身土不二」の原理を発表するとともに、食の栄養、安全、選び方、組み合わせ方の知識とそれに基づく食生活が心身ともに健全な人間を作るという教育の大事さを説きました。
「通俗食物養生法」では『今日、学童を持つ人は体育も智育も才育もすべて食育にある』と食育の基本を述べています。

しかし、食育の考え方を広めた人は村井弦斎です。
村井弦斎は栄養学者ではありませんが、アメリカに留学後、報知新聞の客員として「百道楽シリーズ」という連載小説を書きました。
その中の「食道楽」が有名です。「食道楽」は一般の人が読みやすい小説という手法を使い、食の知識を提供しています。
この本によって料理の仕方と共に食育論を広めたことになります。
日本の洋食のルールがほとんど入り、添加物の無い時代のレシピは全部で600以上!明治の良家のお嬢様の花嫁道具としてそろえて持参したのでベストセラーとなったそうです。

今の時代にも受け継がれる言葉は、このように作り上げた方と広めた方がいらっしゃったのですね。

さて、今年の世相を表す漢字は「偽」でしたね。
ひき肉偽装、お菓子の賞味期限改ざん。船場吉兆の高級食材問題。身近な食への信頼を揺るがせる「偽装」が相次いで発覚した年でした。庶民が「偽り」に振り回された1年を反映した言葉ですね。
2位以下も「食」「嘘(うそ)」「疑」など、不信が渦巻いた世相を示す言葉が目立ち、清水寺の森貫主は「こういう字が選ばれるのは、誠に恥ずかしく悲憤に堪えない。分を知り、神仏が見ているのだと自分の心を律してほしい」と語られたそうです。年の終わりに悲しい状況です。
12月13日の朝日新聞天声人語に『「人」の「為(な)」すことは偽りが多いと、この字を読み解く説がある。もとは、変化して他のものになる意味だと白川静さんの本で知った』とありました。
元々、変化して他のものになるという意味であるとしたら、来年への希望がわいてきますね。
来年はねずみ年!干支の最初の年です。
新しい年に向かって不信から信認へ・・・
来年末には『ありがとう』と心から言える年になると良いですね。
まずは、一緒に食育から始めましょう。
・・・食べることは楽しいことです。楽しいことは笑みがこぼれます。
微笑は心を暖かくします。温かい心は人の為になります。・・・
今年の言葉の『偽』を人の為になるための言葉として受け取りましょう。
来年も、元気に食育日記を書きますのでよろしくお願いいたします。
よいお年を!

投稿者 yoshikei : 15:23

2007年12月03日

『家族の日をご存知ですか?』

今年もあと1ヶ月。
2007年を振り返るにはいろいろありすぎて・・・と思っていらっしゃる方も多いのではないですか?

2007年の総括は次回にすることとして、今回は家族の話をいたしましょう。
11月18日から1泊で今年の紅葉を楽しむ為に、岡山の蒜山へ家族と一緒に出かけました。四国とは違う山々の景色に「きれいね!黄色や赤が鮮やかね!」と楽しんでいましたら、雨が降り始め・ ・その内みぞれが落ちてきて、あっという間に辺りは暗くなり・・・雪が舞い始めました。翌朝、カーテンを開けた母が絶叫・・・・すっかり雪国になっていました。車には10cmほど雪が積もり、何もかも覆っています。このまま冬になってしまうのかしら?と思ってしまうような景色!早速雪だるま作りを楽しみました。紅葉を楽しむつもりが新雪を楽しんだ家族旅行でした。
雪を楽しんだ週末から2週間後の今朝、朝食の準備をしていたら蚊に刺されたような感覚・・・?「でも、もう12月!蚊に刺されるわけないわ!」と思って気のせいにしていたのですがかゆみがおさまらず、その内プクっと腫れてきました。やはり蚊に刺されていたようです。暖房が欲しい時期に蚊に刺されるなんて、変な気候!

さて、内閣府が今年創設した「家族の日」ってご存知ですか?
11月18日は「家族の日」だそうです。
11月22日は「いい夫婦の日」ですよね。これは以前からありまして、我が家でもいい夫婦の日は外食!と決めていました。(以前の話です)
今年は「家族の日」が創設され、この日にあわせていろいろな意識調査の結果が発表されました。
「少子化対策と家族・地域の絆に関する意識調査」では同居家族のつながりが強いと考える人は87.7%と嬉しい結果です。しかし反面地域とのつながりは強いほうだと考える人45.7%に対し弱いほうと考える人が52.5%と多く、家族を大切にする反面、地域とのかかわりは薄くなっている・・と分析できますね。
家族とのかかわりが深いと考えている87・7%の方に対し、同居家族で大切にしていることは何か?と複数回答でたずねたところ1位は「一緒に家で食事」59.4%だそうです。2位は「家族団らんの時間」50%と続くそうです。
一緒に食事をして、団らんの時間を持つことで理解し大切に思う心が育まれるのですね。
ただ、同じ調査で同居家族と食事の際に十分に話をしているという人は40%程度にとどまり残りの60%の人は「仕事が忙しくて一緒にいる時間がない」と答えているそうです。続く理由は「趣味など個人の時間を重視している」「勉強や習い事、クラブ活動で忙しい」と答えているそうです。
また、働き盛りの40代男性と子育て期の30代女性は時間的、経済的、精神的にゆとりがないこともわかりました。
家族の日が創設されたことをきっかけに、一緒に食事を食べることを大切に思っている家族のあり方がわかりました。しかし、一方で時間がないという理由で子供との会話や食卓を囲むことをしなくなり、子供たちは食事のマナーも教えてもらえないまま「好きな時に、好きなものを、好きな人と、好きなだけ」食べることのできる環境に出されてしまっているように思います。
「今忙しいからゆっくり時間ができたときにね!」と子供の成長を止めることはできないのです。成長しているときは、成長するための体の栄養と心の栄養が必要です。時間がないからといって身体と心に栄養を降り注がないと栄養不足のまま成長してしまいます。食事が全てではありませんが食事も大きな要素になると思います。
最近の新聞に毎日名前が載っている元防衛省幹部のご夫婦の顔ってそっくりだと思いませんか?ふっくらたれている眼など同じようなものを食べていると同じような顔つきになるのですね!
子供と一緒に食事をして「このご飯って美味しいね!このお味噌汁、美味しいね」といい続けると子供も一緒に「美味しいね!」といいます。
食べることは空腹を満たすだけのものではありません。食は楽しむものです。まずは食の楽しみを味わうことは大切ですね。1年に1日だけの「家族の日」をきっかけに一緒に食事をして食べることを楽しみましょう。!そうして来年は「家族の週」へ次は「家族の曜日」へとつながるようにいたしましょう。

投稿者 yoshikei : 15:39

 

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